子供のころ、遊び場が病院だった

私が小学生3年生のころ、父親が糖尿病の合併症が原因で生死をかける手術をしました。
「もうダメかもしれない」という親戚や母親が話していたことを鮮明に覚えております。
丁度、夏休みということもあり、私と2歳下の弟は母に連れられて父の看病によく行きました。
弟もまだ小学生になったばかりなのであまり状況を理解しておらず、常に退屈そうに遊んで欲しそうにしていました、
私はそんな弟を連れて病院内にあるプレイルーム(子供の遊び場所、おもちゃや漫画など置いてあります。)へ度々行きました。
そこには私たちと同じように小さな子供たちがたくさんいました。
プレイルームに置いてある本やおもちゃは古いものばかりでした。
私は当時、悲しいという感情よりも病院へ通うという非日常さを感じていました。
幼さ故に弟ほどではないにしろ、父の生死についてあまり理解できていなかったのだと思います。

父は腕のいいお医者様のおかげで無事に回復致しました。
なんと20年近くたった今でも行きております。
そんなこともあり、あのプレイルームで過ごした夏休みは実は夢だったのではないか?と時々思ってしまうのです。

ツアーナース